またトム・ハンクスの話でごめんなさい。でも語らせてください…。
『キャスト・アウェイ』を見終わりました。
『キャスト・アウェイ』を見終わりました。
※ネタバレと個人的な解釈を含みます。
もう、泣いて泣いて、涙腺が壊れたかと思いました。
島から脱出するクジラのシーン辺りから、心臓がバクバクして、そこからはもう、30分間、涙が止まらなかったです。
👩「映画って、こんなに面白いんだねぇ。」
ただのサバイバル物じゃなかったですよ。生きるって、どういうことなのか。人と人のつながりって、どれだけ尊いのか。静かな余韻が、心の奥にずっと残る作品でした。
ラストを見終えて、「ああ、そうか。現実ってそういうものだよな…」と。ファンタジーじゃない、ちゃんと人生でした。
トム・ハンクスの怪演。圧巻でした。
変化していく身体、言葉の少ない演技、何もない無人島での孤独と、絶望と、希望。ウィルソン。
ウィルソンが出るシーンはどれもホントに素晴らしかったです。4年後…の字幕がでた時の「おいおいおい…そんな…」この絶望は言い表せないです。
ウィルソン
一心同体のウィルソン。ウィルソンの別れのシーンで私号泣してしまって。今こうやって書くために思い出しているこの瞬間も、ウィルソン…って目がウルソンしてしまうほどなんですが。
👩「ウィルソン…。涙」
落ち着いて考えると、サッカーボールなんですよね。でもなんででしょう、あんなにかけがえのない気持ちになるのは。何に感情が揺さぶられているのか自分がわかりません。チャックに?それともウィルソンに?何に感情移入してるんでしょう。孤島で遭難してるわけでもない、その場にいない私の感情が、主人公と同じようにウィルソンを求めるってどういうこと?どういう原理なんですかこれ。映画は奥深いですね。
個人的な希望としては、ウィルソンとの別れが新しい出会い(救助のチャンス)だったのかなと理解しています。でも、うーん、ツラかった~。
クジラ
私はクジラのシーンで心臓がドドドドドドって爆音で鳴り出して直感で「「「「怖い!!!」」」」って思ったんですが、自然の中に放り込まれたたった一人の人間のちっぽけさ・非力さというメタファーなんだと解釈しました。クジラと目と目がバシッと合っているけどのクジラの眼中にもない。そんな気がして自然の畏怖を感じたシーンでした。星空を見上げて、わたしってこんなにちっぽけ…というロマンチックな認識ではなくて、ひたすら怖さを感じました。
最後の荷物
最後の荷物の謎、という余韻を残すあたり、映画っぽい~!と思いました。最近のドラマではアフターストリーとかあったりしますからね。答え合わせのないままの余韻を残してエンドロール突入するのが、普段映画を見慣れない私としてはとても新鮮でした。
でも、やはり自分としては自分なりのエンディングを想像したいものです。
私は、まず、あの天使の羽が描かれた箱を開けなかったのは、その天使の羽のイラストから連想して本当に「天使」を感じたからなのかなと思いました。
飛行機事故に巻き込まれて、日常を奪われた状況で、最後に手に取った箱に描かれていた天使の羽のイラストは「救い」に見えたんじゃないかなと解釈しました。
じゃあ、救いってなんだ?ということですが、特に信仰心がなくても、自然を前に「神様…」という気持ちになる私からすると、心の拠り所として神様の象徴が欲しかったのではないかと想像しました。スケート靴やビデオテープなど、材料として神様の役目と、心の拠り所としての役目と、開けた荷物も開けなかった荷物もそれぞれ役割があったのです。
でも、恋人の存在がチャックにとっての救いだったのでは?とも考えましたが、突然日常を奪われて全てから断絶されて、仮に、もう二度と会えないかもしれない恋人を神様のように崇めて信仰してしまうと、命が持たないと思いました。神様を心の中に置いて、四六時中孤独の中にいて、身も心も恋しすぎるじゃないですか。二度と会えないかもしれない実在の人物を思い浮かべるのは孤独の真ん中で壊れると思うんですよね。
だから、恋人の写真は飾ってるけど眺めているだけ、話し相手はウィルソンとか、信仰は天使の羽のエンブレムとか、無意識で心の向き先を分散させたんじゃないでしょうか。
そういう意味でも序盤に歯の痛みがあって良かったですよね。100パーセントの孤独は最初は致死量だったと思うので。
ロバート・ゼメキス
次にフォレスト・ガンプを観ますと宣言していました。トム・ハンクスといえばフォレスト・ガンプらしいので絶対に押さえておかなきゃと思ってたんですが、驚いたことにキャスト・アウェイの監督ロバート・ゼメキスは、フォレスト・ガンプの監督でもあったんですね!Huluでロバート・ゼメキスで検索したときに発見して驚きました。さらに、ロバート・ゼメキスはバックトゥザフューチャーも監督ということで、知ってる!知ってる!映画初心者でも知ってますよ。バックトゥザフューチャー!タイムスリップの話ですよね。存じ上げております。
👩「ロバート・ゼメキスすごい人だ!」
それにしても、最初にこの作品を観なくてよかった。
トム・ハンクス縛りで、ダ・ヴィンチ・コード→天使と悪魔→ターミナル→キャスト・アウェイ、という順番で観てよかったと心底思いました。
いきなりキャスト・アウェイ観てたら、涙腺どころか本当に心壊れてたかもしれない。
恐らく、グリーンマイルとか、きっともっとキツいんでしょ?無理ですよ?(笑)
映画って、重いのと軽いの、うまくバランス取って観ないとダメなんだなって実感しました。
今を生きる
キャスト・アウェイから「今を生きる」というメッセージを受け取りました。人生の山あり谷ありを見せてくれた作品でした。
次はフォレスト・ガンプ。
トム・ハンクスって、日本人の私でもものすごく感情移入しやすいので、もっとトム・ハンクスを観て接種してみたいです。
ちょっと親しみある顔で、でも美人女優と並んでもバランスが崩れないのも不思議なんですよね。つぎも楽しみです。
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