愉快なワーママ日記

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ランジャタイ国崎さんの文章が切なくて泣いてしまった

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ランジャタイの文章

お笑い芸人・ランジャタイ国崎さんの文章を読んだことありますか?

そうそうないと思います。

では、ランジャタイと聞いてどんなイメージでしょうか?

個人的には「あのハチャメチャな人たちね」というイメージでした。でも、国崎さんの文章を読んで、私のイメージはまるっとひっくり返ります。

切なさで泣いてしまうほど、国崎さんの文章から、すごい純粋な気持ちが伝わってきて、エモさでぶん殴られたような衝撃でした。

まったく予期してなかったけど、私の人生の中にぐっと、ランジャタイが入り込んできたんです。良い意味で。

ワーママで子育て中の私の余暇に、なぜランジャタイ?と自分でも不思議です。でも、とても、とても、感情を揺さぶられました。圧倒されました。

今回は、ランジャタイ国崎さんの文章を読んでで感じたレビューです。

スーパースター国崎和也

国崎さんの文章を読んだのは『みんなどうやって書いてるの? 10代からの文章レッスン』の中でした。

読書筋力が少ない私でも読みきれそうな10代向けの本です。

ブログを書く時のヒントが落ちてないかな?と手に取った本で、国崎さんが書いているのは知らずに読み始めました。

スーパースターを読み進めながら、面白いなぁ、誰が書いたの?お笑い芸人のランジャタイだ!と気付きました。

整理できない感情の幅

「スーパースター」という国崎さんが書いた文章を読んで、見事に引き込まれました。

そして、読み終わって、とても言い表せない心境になりました。

ポジティブに言えば、面白い。斬新。優しさ。ネガティブに言えば、感情を揺さぶられる。繊細すぎて痛い。劣等感。という感じです。

たいして長くないページ数になんでこんなにも、感情の幅を引き出されるのか、自分でも不可解でしたし、沸き上がる感情が複雑すぎて適切に言い表せないのが、もどかしいです。

『みんなどうやって書いてるの? 10代からの文章レッスン』本の構成

本書は、オムニバス形式で、国崎さん以外にも著名な方が「書く」をテーマにいろんな角度から語っています。その中で二番目に登場する著者が国崎さんです。

全体を通して読んで、さらに2週目で確信しました。国崎さんのスーパースターはこの本のなかで異質でした。

「書く」というテーマにもかかわらず、書くのが苦手って言っちゃってるし、書かなくても良いじゃんとも言っている。国崎さんの主張は「文章レッスン」という本の主題と真逆です。しかも最終的には、テレパシーで良いとか言ってます。もはやSF、人知を超えてしまっています。

さらに、10代向けの本(14歳の世渡り術というシリーズ)なのに、1歳と9歳に向けてピンポイントで言葉をかけているハチャメチャぶり。本のなかで暴れまくってます。食レポなのに食べないっていうボケをするランジャタイらしい姿勢。

ランジャタイのファン以外が読んだらどう感じるんでしょう。私が、この本を手に取ったのは「書く」というテーマに興味があったからであって、国崎さんのファンだから読んだわけではありません。

それなら、書くというテーマとは真逆のことを主張している国崎さんのパートは読まないこともできたはず。にもかかわらず、読む手を止められなかった理由は、文章の心地よいリズム感の緩急にあると考えています。

脳内再生、余裕

やけに語呂の良い声に出したい日本語ってありますよね。墾田永年私財法(こんでんえいねんしざいほう)とか、武家諸法度(ぶけしょはっと)とか。

そん感じで、国崎さんの文章は、リズム感が良いのでスーッと浸透してくる感じでした。読んでるという行為ではなくて、国崎さんが喋ってるのを目でみて自然に脳内でラジオみたいに流す感じ、とでも言いましょうか。

からからの肌に水が入るようなダヴを感じました。

文章の上手い下手はおいといて、(というか、読書初心者の私が文章の良し悪しなぞわかりようもないのですが)国崎さんのとても思慮深いであろう人柄が伝わる文章であるのは間違いないです。話し言葉をそのまま書き起こした堅苦しくない文章のスタイルです。

そして、そのリズム感の「緩急」が刺さる刺さる。

前半は急、後半は緩

前半の小気味良いテンポは、さすがお笑い芸人という感じで、読んでいてプププと笑いが口から漏れる面白さがあります。それに、すごく大胆なページの使い方があります。少年心がすごい。こういう仕掛けって編集者はやったれー!って乗り気なのか、国崎さんだから仕方ないと諦めなのか、個人的には気になりました。

話を戻すと、前半のテンポが軽やかな感じが「急」とすると、後半の展開は「緩」です。緩急の完成。

地続きの切れ目のない話だったはずが、気が付いたらまったく違う時間の流れになっていました。教室のざわめきが一瞬静まり返り、その間だけ秒針がゆっくり進む感覚です。

そんな「緩」に気づいた時に、私はこの寂しさを知っていると思い、立ち返ります。

そうだった、当たり前すぎて気に留めていなかったけど、時間は前にしか進まないんだった。

国崎さんと自分を重ねて、内蔵を貫かれたような気持ちになりました。

国崎さん、なぜこんな心をえぐる文章が書けるんですか?国崎さんは世界をどれほど高性能なフィルター見ているんですか?私は世界をかなりざっくりとした網目でしか捉えてないんだろうと気が付きました。

たぶん、国崎さんが掃除機なら、フィルターが良いから、吸引力がすごいと思います。どんな小さなホコリもちゃんとキャッチしてくれます。炭でいうと備長炭です。

だから、スカスカのフィルターの私としては、そんなに小さなホコリを捉えることのできるフィルターが羨ましくて仕方ないのです。

もし中学生のときに読んでいたら

この本は14歳の世渡り術というシリーズなので、恐らく対象読者は中学生辺りから大人までだと思います。

仮に、私が中学生のときに国崎さんの書いたスーパースターを読んでいたら、確実にランジャタイの追っかけになっていたと思います。

ランジャタイにバキバキに憧れて青春を費やしていたと思います。なお、実際は、中高生のときの私はSMAPをワーキャー追っかけてましたので、スーパースターという点においては意外にもシンクロがありました。

30代後半の今でさえ、文章を読んだだけで魅了されるほどランジャタイエキスの効きが良い私ですから、中学生の多感な時期にランジャタイに出会ってたら、好き、とかを超えて、崇拝してたと思います。

最後に補足しておきます

ここまで「とにかく心に刺さるんです」という気持ちで書き連ねましたが、最後に、内容を補足です。

心にぐっと、くるんですが決して難しい文章ではありません。かなり易しく、読みやすい文章です。

ダラダラとランジャタイのノリが書かれているという内容ではありません。ハリウッド映画のような、導入→展開→クライマックスという、お作法を感じました。

ストレートな表現なので、分かりやすく、話し言葉のようなメロディーラインがあります。

スピッツの歌詞、たまに哲学を感じることがあります。国崎さんの文章もそんな感じで、哲学を感じます。抽象度が高いのがスピッツ、すごく身近なエピソードなのが国崎さん。風が吹き抜けるような爽やかさも似通っていると感じました。

あと、大切なこと。この本は、ブログで生かせるようなヒントがないか探していたきっかけで読みました。書き方について、書くための意識とか視点について、すごく参考になる部分が多くて、書きたい気持ちが高まりました。途中のコラムでも具体的な第一歩を踏み出せる内容でしたし、読んで良かった本でした。私はGoogleアドセンスの審査用の記事書くために自分のフォームを崩してしまったので、リハビリのために読んで良かったとほんとうに思います。

他にも国崎さんの文章が読めるらしい

国崎さんの著書で「へんなの」というエッセイがあるらしく、私も読んでみることにしました。なんと国崎さんの少年期のエピソードもあるらしく、この時点で「きっと泣いてしまう」と確信しました。

というのも、スーパースターを読んで泣いてしまうほど、国崎さんの文章って、過去の無垢な心に引き戻す力がすごくあるので、たぶん私はノルタルジーにギュッと心臓捕まれて、どうしようもなく切なくなってしまうと思います。

それでも、読みたい。そして、また感じたことを自己分析しながら、書き起こすのが、とても楽しみでもあります。

あー、すっきりした。最後までお読みいただきありがとうございました。

 

へんなの

へんなの

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