- 読む体力を1mmも無駄にしたくない30代後半
- 中高生のための表現読本[語感を磨くレトリック選]
- 日本語のVR体験ができる本
- 驚き、慄き、笑い、うなづき、感嘆
- 「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」社員食堂で泣いた
- 読む体力を無駄にしたくない層に刺さる本
読む体力を1mmも無駄にしたくない30代後半

最近の私が、本を選ぶうえで大切にしていることの一つ「読んでて全部わかる」ということ。
難解な言い回しや専門用語もカッコいいのですが、結局は何が言いたいかわからないと消化不良でページを捲るのが辛くなります。
「わからない」が続くと、しまいには離脱してしまうので、書いてあることがスッキリまるごと理解できることが今の私の最適な読書スタイルです。
その点において、中高生レーベルのレベル感は、説明が省略されすぎることもなく、かといって内容が薄すぎるわけでもなく、バランスがちょうど良いんですよね。
だからこそ、中高生はもちろん、大人にとっても心地よく読めるのだと思います。
中高生のための表現読本[語感を磨くレトリック選]
今回は『中高生のための表現読本[語感を磨くレトリック選]』という本のレビューです。
私この本を『日本語のVR体験ができる本』だと解釈しています。
読書で「没入」って言葉は本気の読書家しか使わないと思ってましたが、読書家でない私でも体感しました、没入感。
タイトルに中高生向けとついているのが不思議なくらい「むしろ全世代で読もう?」となる全世代で読みやすいおすすめできる一冊です。
日本語のVR体験ができる本
VR体験とは、仮想空間にまるで本当にいるかのように没入する感覚のことですが、この『中高生のための表現読本[語感を磨くレトリック選]』を読んで、言葉の表現技法にも同じような没入体験があるのだと知りました。
数々の表現技法に触れ、私のような読書初心者が許容量以上の珠玉の言語表現を浴びると、どうなるのか。
答えは、嫉妬で狂いそうになる、です。
こんなにもすごい物語や日本語の使い方を、感性を、これまでの人生で知らずに生きてきたこと。そして、すでにそれを知っている人がこの世の中にはいるという事実に、率直に嫉妬の気持ちを覚えました。
自分より先に読んでる相手に対抗心を燃やすって、ひょっとして耳をすませばの雫の世界観に没入しちゃってます?!ですよ。
自分自身でも、本を読んで嫉妬する気持ちになるなんて意味がわからないですが、それでも、自分の感情をどう扱えばいいのかわからなくなるほど没入感が強く、もし私がパソコンだったら完全にオーバーフローしている状態でした。
そして冒頭で「書いてあることがスッキリまるごと理解できるのが最適」と、いかにもコスパ厨のような発言をしておきながら、理解できなくても、ただ心に響く言葉があるのだと圧倒されました。
つまり、中高生レーベルとしての読みやすさと日本語の本気のレトリックに没入できる魅力を兼ね備えた本なんです。
驚き、慄き、笑い、うなづき、感嘆
本の紹介に、
読む喜びを味わえる作品を精選
とありましたが、まさにその通り。小説、エッセイなど色んな書き手の色んな文章が読めて、それぞれの文章に感情を揺さぶられます。
私が特に感じた読む喜びは、は行(はひふへほ)の感情で言い表すことができそうです。
- は:ハッ!驚き
- ひ:ヒィ!おののき
- ふ:フフッ笑い
- へ:へぇ〜とうなづく
- ほ:ホォ感嘆
普段小説を読まない私が、「えー!小説ってこんなに面白いの(失礼)」と本気で思った一冊です。
読めばわかる。定価990円、安すぎます。
「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」社員食堂で泣いた
印象的な作品ばかりで、編集者さんのセンスが好きすぎます。ほんとうは全部紹介したい。その中でも一番は「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」。
これを社員食堂で読んでしまったのは完全に私のミスでした。引き込まれて不覚にも泣いてしまいました。社員食堂で対面にいたYさん、驚かせてしまい申し訳ありませんでした。その日は「今日はもう午後の仕事無理かも」ってなるくらい、心を突き動かされました。
そんな(?)物語が収録されています。是非読んでいただきたいです。
このアンソロジーをきっかけに原著を買うことにもつながり、VR体験だった読書が、実体験へ向かう入り口になりました。
今は古賀及子さんのエッセイの入荷待ちです。
読む体力を無駄にしたくない層に刺さる本
語感を磨くという副題の通り、めくるめく表現が360°で味わえる本です。
日本語にこんな表現があったのか!と没入できること間違いなし。
私のように読む体力を1mmも無駄にしたくない、けど何か心に新鮮な風を吹き込ませたい人は、日本語の巧みなレトリックによるVR体験が、990円でできますので、読んでみてはいかがでしょうか。
シリーズ本もあります(こちら注文中、楽しみ、早く読みたい、読んだら感想書きます)
中高生のためのというタイトルですが、読書が不得意だと思っている大人こそ読んでほしいです。
読書に対する劣等感や苦手意識をひっくり返す力がある本です。
えっと、これ以上書くと、ネタバレしそうなので、これで終わりにします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
このブログでは、ワーママの日常や、その時々に考えていることを、答えを出さないまま書いています。
正解じゃない話ばかりですが、どこか重なる部分があれば嬉しいです。


